「神の赦しを…」
Netflixドラマ「ブラック・ミラー(英)」【国家】のネタバレを含むシナリオ&感想です!

首相…(泣)
強烈なインパクトのある胸糞作品でした!
当記事はざっくりとストーリーを追いながら、つっこみや感想を入れていくスタイルです。手っ取り早く感想を読みたい人は、目次から「感想・まとめ」へ飛んでください。
感想はかなり緩めなので、高尚なレビューは期待しないように!

ネタバレを超含みますので、まだ視聴していない方は注意して下さい!
ブラック・ミラー【国家】ストーリー
登場人物
●マイケル・キャロウ首相…主人公である英国の首相。妻がいて国民のためにしっかりと働いている。
●ジェーン…首相の妻。首相が豚と交尾するのに大反対。
●スザンナ妃…王室の娘。犯人に誘拐され、首相に犯人の要求を伝える役割をもたされる。
●首相側近たち…首相に豚とやるべきか、やらないべきかを助言し、首相を苦悩させる。
ストーリー
以下、ネタバレ注意です。
深夜、マイケル・キャロウ首相の電話にスザンナ妃が誘拐されたと一報が入る。
官邸に行き犯人から送られてきた映像をチェック。
本日の午後四時までに要求を飲まないとスザンナは処刑されてしまうらしい。
その要求とは…
「キャロウ首相が英国全土・衛星放送で、豚と性行為をするところを生中継しろ」
というものであった。
首相は拒否し、何とかして犯人を捕まえろと命令する。
その映像は削除されたが、ネット上で拡散され続けている。
前例がなく対処のしようがない。

もしこんな事が日本で起こったら…と考えてしまったね
マスコミ業界も困惑。
政府関係者のキャレットは撮影所に行き、CGで顔を差し替えて撮影しろと命令する。
ニュースやネットで拡散され、世間では事件が話題になっていく。
首相官邸に妻のジェーンが押しかけてきて、愉快犯の要求を拒絶しろと説得してくる。
犯人からカメラのアングルや照明など指定されており、インチキはできないらしい。
そこへ、捜査部隊の一人が犯人のいる場所はとある大学の跡地だと特定する。
撮影所では首相の代役となるポルノ男優「無法者ロッド」が入所する。
豚とやらされるとは知らず、ビシバシやったるぜ!とやる気まんまんである。
首相側近の男は、スザンナ妃が死んでもあなたは殺人にならないと選択肢を助言する。

無法者ロッドのスピンオフ作品を希望します
テレビ局。
報道で忙しい中、何者から小箱が送られてくる。
箱の中身はUSBメモリーと、スザンナ妃の指だった。
USBを確認すると、無法者ロッドを代役にしようとしていることもバレバレで、脅しとしてスザンナ妃の指をちょん切ったのであった。
この指切り映像はニュースやネットで拡散され、世論は「首相は要求に従うべき」という流れになっていく。

みんな人ごとすぎるやろ…
大学跡地。
特殊部隊が潜入。
UKN記者のマライカは、政府の人間にスケベ画像を送って情報を得ていた。
マライカはUKN放送局に連絡を取り、自分が撮影している映像を中継する。
特殊部隊は扉を開け銃口をつきつける。
しかし部屋にいたのは囮のマネキンで、サーバーを駆使して騙されていたのだった。
扉の奥にいたマライカはその場から逃げ出すが、脚を撃たれて逮捕される。

マライカは結局何だったん?作品にどんな影響が?
15時20分。タイムリミットは近づいている。
荒ぶる首相を、側近の女性が説得する。
スザンナ妃が殺害された場合、首相の政治生命は終わってしまう。
国民も王室も党も要求に従うよう望んでいると。
そして首相の家族の命も危うい…と、脅しに近い説得をする。
泣きそうになる首相。
午後四時目前。
首相は車で撮影所に向かう。
国民たちはテレビの前で固唾を飲んで見守っている。
映像はピーという音の後に流すらしい。
途中でやめると違反になる。
最後までやらなければならない。

とんでもないどんでん返しを期待する自分がいる…ドキドキ
撮影所に入った首相は豚と対面し、撮影は始まる。
国民は大騒ぎ。
「神の赦しを…」
首相はズボンを脱ぐ。
1時間後。
首相は泣きながら豚とファックをしていた。
別の場所では謎の首つり死体。
橋の上でスザンナ妃が倒れる。

だれ?ん?どゆこと?
撮影を終え、首相は便器に吐きながらトイレに引きこもる。
鑑定の結果、指は公妃のものではなく男性のものであった。
そして撮影の30分前には公妃は解放されていた。
首相はもちろん、この情報は世間に黙秘にすることになった。
側近は「首相のおかげで救われた」と説明した。

吐かんでもええやん首相…。
あんたはよくヤったよ(哀)
それから一年後。
解放されたスザンナは結婚。
犯人は芸術家のカールトン・ブルームという男だった。
「21世紀初の偉大な芸術」と批評家たちは彼の犯行を讃え、論争を生んでいる。
逆境に打ち勝った首相は国民の指示を得て、支持率がアップしていた。
妻のジェーンと共に仲良く撮影に応じる首相。
しかし、自宅に入ると妻は首相を無視して二階へ逃げていく。
おわり。
ブラック・ミラー【国家】感想・まとめ
個人的評価★★★☆☆

冒頭のとんでもない展開から、まさかこんな結末になるなんて…。
自分のアタマではよく理解できない点が多かったです。
とはいえ、首相は一体どうするんだ!?
やるんか!?
豚とやるんか!?
というハラハラサスペンスはとても楽しかった。
でもちょっと首相がかわいそうで、観ているのも辛かった。
それでも最後まで観てしまった自分は、生中継を楽しんでいた国民たちと何ら変わりはないのかもしれない。
以下、他人のレビューを見ずに自分だけの率直な感想を述べています。
率直な感想。テーマは「国家」
最初見終わった時はポカーンとして、どゆこと?となりました。
だって犯人は取って付けたように現れた、ただの芸術家だった…なんてさ。
ミステリー要素として、犯人は実は妻だったとか、公妃だったとか、そんなオチを期待していただけに肩すかしを食らいました。
どんでん返しも特になく、これじゃただ首相が豚と獣姦しただけの話じゃん!なんじゃそりゃ!?
でも何気なくタイトルである「国家」という文字を読んでやっと理解できました。
ああそうか、この作品は英国という国を風刺した作品だったのか…と。(たぶん)
まあペラッペラに薄い僕の感想ですが、
みたいな感じでしょうか…。
深みも何もない上っ面の感想ですが、そんな風に受け止めてみました。
泣きながら豚とファックした首相は、一年後にヒーローとなって人気者になった。
しかし妻からは軽蔑されてしまった。
首相に救われた公妃は結婚して幸せになりました。
…というイギリスの作品らしい皮肉な結果となってしまいました。
日本人の視点からすると「?」となると思いますが、イギリス作品っていうのはこんな感じのシニカルな作品が好まれるらしいですね。
でもまあやっぱり…

よくわからん
…でもけっこう面白かった。
ちなみに、「豚と性行為をする」というネタは、藤本タツキ「ファイアパンチ」第一巻の元ネタかな?とか思ったり。
藤本先生もブラックミラーをおすすめしていたので、きっとこうゆう作品からインスパイアされているんだな〜なんて思いながら観ていました。
こちらも衝撃的な作品なので、ぜひ一読をおすすめします。

そういえば、前回の記事では「ブラックミラー ストライキング・ヴァイパーズ」の感想記事を書いたのですが、あの作品ってシーズン5-1なんですよね。
本来はシーズン1-1である「国家」から視聴するべきだったのに、間違えてそっちから観始めてしまいました。
まあどうでもいいことですが。
こちらが「ストライキング・ヴァイパーズ」の感想記事になります↓
▶ストライキング・ヴァイパーズ(Netflixドラマ・ブラックミラー)ネタバレ感想◆独特な後味の残るVR恋愛残酷物語
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