ホラー映画「ゴーストランドの惨劇」(2018年・フランス、カナダ)をAmazon Prime Videoで視聴しました。
過去の名作オマージュを取り入れ王道をいきつつ、巧みな構成で度肝を抜くショッキングスリラー作品。
世間的に評価が高いみたいですが、僕は……あまり……でした。
お前の見る目が無いだけだろと言われたらそれまでですが!
酷評という程ではないけど、絶賛はできないなあという感じでしょうか。

以下、ネタバレを含む感想です!
ホラー映画「ゴーストランドの惨劇」あらすじ
ヴェラは奔放でやんちゃな性格だが、ベラは内向的な性格で、ラブクラフトを敬愛するホラー作家志望の陰キャだった。
新居に到着した晩、デブハゲの脳筋とヒョロガリの女装男のコンビが突然現れ、3人は襲われてしまう。
二人の娘を守ろうと、母のポリーは必死になって相手を刺殺して撃退する。
それから16年後。
ベスは夢だったホラー作家になり成功を収めていた。
しかしヴェラはトラウマを抱えて引きこもりになっていた。
地下室に閉じ込められたヴェラと再開したベスは、ある事実に気付かされる…
ホラー映画「ゴーストランドの惨劇」トレーラー&キャスト
【脚本】パスカル・ロジェ
【キャスト】クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、テイラー・ヒックソン、ロブ・アーチャー、ミレーヌ・ファルメール、エミリア・ジョーンズ
ホラー映画「ゴーストランドの惨劇」ネタバレ感想
ネタバレを含みますのでご注意を。
個人的評価は……

★★★☆☆です。
可もなく…不可もなく…といった印象です。
本作の監督・脚本を手がけるのはパスカル・ロジェ監督。
「マーターズ」のリメイク版の監督さんですね。
マーターズのリメイク版は、名作を駄作に改悪してしまったという汚名を着せられている監督でもあります。(勝手な妄想ですが)
この監督作品の特徴として、監禁・暴行を受ける女性をモチーフにしているということ。
酷い目に遭う女性の極限状態で見せる強さみたいなものを描きたい人なんですかねえ。
視聴を終えたあと、ざっくりと世間のレビューを目にしたら、案外評価が高くてビックリしました。
「今年観た映画で一番面白い!」「今まで観たホラー映画の中で一番の衝撃…」とか。
いやいやいや流石にそれはねーだろ!と心の中でツッコんでしまいましたが、人それぞれ感じるものは違うのでそうゆう意見があってもいいと思います。
が、少なくとも僕が観た限りでは「そこそこの凡作」という印象が拭えません。
「ゴーストランドの惨劇」良かったところ
構成で驚かせられた
これからお話が始めるんだな。ヴェラのトラウマが何か大きな事件の引き金になるんじゃないか。
と思いきや、実は現実逃避していたベスの妄想だった。
この部分には「おっ」とさせられましたね。
こうゆう先読みできない部分は面白いなあと思いました。
こうゆう物語なんだな…からの「そうゆう話だったのかい!」
…という見せ方で面白かったのは、他の映画でもありましたね。
オリジナル版「マーターズ(オリジナル版)」と、「ザ・ボーイ」が印象に残っています。
▶映画「マーターズ(オリジナル版)」ネタバレ感想★皮膚グロ映画?ラストの意味を考察
▶映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』感想・あらすじ・ネタバレ。主人公はウォーキングデッドのマギー?
散りばめられた伏線
鏡に書かれたHELP MEの文字、あれは自我が生み出した心の声だったという、心理学的な考察ができそうな伏線でした。
おしっこを漏らしてENDという小説を書いていたベスが、襲われた時に漏らしてしまう…というオチ。などなど。

良かった部分はそれくらいだろうか……
「ゴーストランドの惨劇」悪かったところ
演出がワンパターン
ホラー映画の基本中の基本である「音で驚かす」という演出。
これを否定するワケではないのですが、やたらと連発されると萎えるというか…。
またかよ!っていうかそれしかねーのかよ!と、ちょっとイラッとくるものがありました。

もっと作品の本質的な部分で勝負して欲しいなあ…なんて偉そうなこと考えていました
暴漢二人組がいまいち
二人の悪役がいまいちだったなあという印象。
打たれ弱いし、知能指数の低いただのデブハゲてて。
頭が弱くて何考えてるのか分からない系のモンスターなら、『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスとかの方が断然恐ろしい。
ビジュアル的にも、もう少しこだわってほしかったような。
あの巨体を活かした恐怖表現を徹底してもらいたかった。
相手を殴りつけるのはまあ良いとして、バーナーで四肢を焼き切ろうとするのはちょっと違うのでは?
ぞうきん絞りみたいにして引き千切るとか、シンプルに咬みちぎるとか。
パワーを活かした恐怖演出にして欲しかったかなあ。個人的意見ですが。
細い方の人形&女装フェチ男も、何も喋らないのは不気味で良いと思います。
しかし、どうゆう経緯でそんなワケの分からない存在になったのか、そういった深掘りも多少は見せて欲しかった。
そこを抜きにしているので、薄っぺらいキャラクターに感じられた。
予算や尺の問題でカットされたのかもしれないし、その辺の事情は分かりませんが。
他にも不満点を挙げたらキリがありません。
ラブクラフトを持ち出したのに、クトゥルー要素はゼロ。とかね。
ホラー映画「ゴーストランドの惨劇」まとめ
個人的には面白かった部分より、不満点が上回ってしまった…という残念な結果になりました。
あくまでも僕個人の好みと一致していなかったというだけの話かもしれません。
こうゆう大衆向けのホラーはどうも薄く感じてしまって満足できない体になってしまっているのです。
なのでこの映画が好きな人は怒らないで欲しい。

そうやって防衛線張るのかい?
ホラー映画「ゴーストランドの惨劇」はアマプラで視聴できます。
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