私は人生をやり直す…
Netflixオリジナルドラマ「呪怨-呪いの家 第3話 窓辺にいた女」を視聴しました!
前回(第二話)の感想記事はコチラ↓

以下、ネタバレあらすじと、感想になります。
あらすじを飛ばしたい人は目次からどうぞ!
「呪怨 呪いの家 第三話」あらすじ(完全ネタバレ)
1994年。
職場のゴミ処理場で上司にどやされ、自宅で妻の聖美と子に八つ当たりする小林勝次(雄大)。
聖美と雄大は駆け落ちして子供を産み、安アパートで偽名を使って暮らしていたのだった。
子供がなつかないのは、自分の子供じゃないからでは?と聖美に疑いをかけ、馬乗りになって殴りつける雄大。
子供(俊樹)が廊下に座り込んでいると、女の霊の脚が見える。
鼻血を垂らし仰向けになった聖美は、猫屋敷の押し入れで見た女の霊を思い出す。

聖美はあの時に呪われてしまったのか…。現在の暴力夫って雄大なんだよね?別人のような気もするが…
ある雨の日。
児童相談所の女職員(有安)が重松家(聖美、雄大の偽名)にやって来て、怪我だらけの俊樹を保護し、即入院させる。
病院のテレビでは長野県で放火事件のニュースが流れている。
あばずれ風の聖美が、俊樹を取り戻しにやって来る。
有安は聖美の身体の怪我に気付く。

聖く美しいあの子がこんな姿に…
1995年。
神戸地震のニュース。
撮影所にいたはるかの元に小田島が訪問してくる。
自著の怪談本の新刊を出したらしく、はるかに渡す。
小田島はまだ哲也の行ったやばい家の事を調べていて、はるかから何か情報を得ようとしていた。
マネージャーに阻まれつつも、はるかは後日教えると言い残し、立ち去る。
はるか宅。
思い出の品を片付けていると、過去に心霊番組で使用した謎の音がするというテープを発見。
その後はるかは夢を見る。
夢の中では哲也が例の家を下見していて、女の霊に驚く姿が見えた。

はるかさんは凜としていて、良い役者さんですね
翌日。
はるかは哲也の母に会いに行く。
母は今も足音に悩まされていた。
はるかは、今もあの家で誰かが苦しんでいるのではと心配している。
その後、母の霊能力を駆使して降霊術を開始。
すると女の腕が現れ、地図で家の位置を指さした。
その瞬間、哲也の霊が現れ「行っちゃダメだ!」と叫ぶ。
哲也が助けてくれたのか。

哲也ははるかのスタンドと化した
後日、はるかは地図を頼りに例の一軒家へ向かう。
表札には「灰田」とあり、夫婦が暮らしている。
外から家を覗いてみると、二階の窓辺から女の霊がこちらを伺っている。

こうゆう風に、恐怖を途切れさせることなく演出し続け、視聴者の恐怖感情を継続させる技術がすごいです。尊敬。
灰田?が駅前を歩いていると、それを中年男性(真崎)が尾行している。
灰田はファミレスで女性と待ち合わせ。
女性は妊娠している。
真崎は家に帰宅。
妻は妊娠しているが、どこか態度が冷たい。

新しいおっさんキャラがいっぱい出て来て、誰が誰なのかよくわからなくなってきた…
聖美宅。
俊樹がぐったりとして、救急車に搬送される。
雄大が怯えてそれを眺めている。
病院。
聖美は警察に、夫が俊樹を殴ったと話す。
電話機で殴りつけたため、頭蓋骨が骨折し、意識不明の状態に。
聖美はフラフラと廊下を歩き、笑いながら地面にへたり込む。
そこへ児童相談所の有安が現れ、聖美に話しかけると、ペタリペタリと部屋から俊樹が歩いて出ていく。
聖美は人生をやり直すと叫ぶ。

やり直しはできないけど、軌道修正はできます
小田島の怪談ライブ。
客席にはるかが紛れ込む。
小田島が行ってはいけない家のネタを披露していると、スタッフに耳打ちされ、家の場所を知っている人がいると語り、会場は騒然とする。
その人物とは、幼女誘拐殺人事件で逮捕されているMという男だった。
Mは刑務所で小田島の本を読んでいるらしかった。
小田島は「今度、Mに会いに行ってきます」と宣言。
その時、客席にいたはるかが「小田島さん行ってはだめ!」と大声を上げた。
おわり
「呪怨 呪いの家 第三話」感想(ネタバレ注意)
【個人的評価】★★★☆☆

安定感があって今回も普通に面白かった!
もちろん、ホラーエンターテイメントとして面白いという意味です。
フィクションとはいえど、子供が虐待されるシーンは心が痛くなる…
この作品は前回のコンクリ事件もそうだけど、神戸地震や放火事件など、実際に日本で起きた事件がちょくちょく挟み込まれている。
これらは日本の恐怖の歴史で、実際にあったことだから怖いのです。…と、脚本の一瀬隆重さんがインタビューで語っていました。

怪談も創作より実話の方が怖いしね
虐待とはまさに「呪怨」である
虐待を受けて育った子供は、自分が親になると自分の子供にも虐待する率が高い。という説があります。
人間性が歪み、シリアルキラーとして育つこともあるようです。
聖美はビッチだった母親に似て、自分もビッチ化してしまいました。
唯一の救いは、子供には手を上げないというところでしょうか。
虐待とはまさに、相手に「呪い」をかけるようなものです。
呪いは子供だけではなく、自分にも必ず返ってきます。
人を呪わば穴二つ。

「呪怨」という作品には、そういった裏メッセージがあるのかもしれない。
人生が上手くいかずイライラする時もあるかもしれません。
そんな時は人間や物に当たるのではなく、思い切り自分に当たってください。
カッターで手首を切るのでは無くて、思いっきり走って、思いっきり筋トレして、とことん筋肉をいじめ抜いてください。
冗談抜きで本当にそれで浄化できますので。
ちなみに怖い写真を見たり、怪談を聴くと寂しさが紛れる人もいるそうです。
幽霊というのは寂しがり屋で、自分の存在を知ってもらいたいために、音を鳴らしたり生きている人間にアピールをしているのです。
寂しがりの幽霊と孤独な自分を重ね合わせることで、自分は一人じゃない…と、無意識レベルで安心感を感じるのかもしれません。
もしかしたら、僕のホラー漫画にも同じような効果があるかもしれません。
↓

効果がなかったらゴメン。っていうかたぶん無い。
哲也の意思を継ぐはるか
行ってはいけない家に行って呪われてしまった哲也は、はるかに迷惑をかけないようにしていた。
死後も霊となって母親とはるかを見守っている。
あの呪われた家に行ってはいけない。と
哲也の意思をはるかが受け継ぎ、はるかは家に行こうとする者を止めようとする。
呪いの連鎖というネガティブパワーに対して、人々を守るというポジティブパワー。
この二つの対立から生まれるエネルギーが、ストーリー全体の燃料となっていくワケですね。
女優・黒島結菜さんの魅力
本庄はるか役の黒島結菜さんって方は、恐怖に打ち勝つ凛とした強さを秘めていますね。
透き通ったとても良い目をしているし、この役にドンピシャだと思います。
…とか何とか書いてみましたが、僕は演技のことなんか一ミリもわかっておりません。

なめたコト書いてると呪われるよ?
コメディ畑からやって来た荒川良々さんのゆるい雰囲気も最高です。
なんだかずっと観ていたくなる感じの役者さんですよね。
ホラーとコメディは隣り合わせで、相性が良いというのもあると思います。
まとめ
- 虐待とはまさに「呪怨」である
- 哲也の意思を継ぐはるか
- 女優・黒島結菜さんの凜とした魅力
一日1話ずつ視聴して、三日目となりました。
残りは後三話。
もう少しお付き合いお願い致します。
次回(第四話)はこちら↓

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