「神父の指を普通の水につっこめば?」

「ティーバッグかよ」
ホラー映画「戦慄病棟」(The Asylum)をAmazonPrimeで視聴しました!
以下、感想とネタバレあらすじになります。
「戦慄病棟」あらすじ
ふざけて悪魔召喚の儀式を行い、主人公の弟に悪魔が憑依してしまう。
悪魔払いを試みるが上手くいかず、若者たちは次々と殺されていく。
施設内にある資料を調べると、憑依している犯人は悪魔ではなく、生身の人間だということがわかる。
憑依している犯人は一体…。
予告動画・キャスト
脚本/クリステン・マッキャリオン、マーカス・ニスペル
出演/スティーヴン・ラング、ケリー・ブラッツ、ブリタニー・カラン、ケヴィン・チャップマン、ブレット・ディーア
「戦慄病棟」感想(ネタバレ注意)
【個人的評価】★★★☆☆

厳密にいうと、★2.7というところでしょうかね…。
内容としては、バカな若者たちの愚かな行いによって、悪夢のような出来事がおこり、主人公と○○だけが生き残った…的な、王道ホラー映画です。
ホラー映画のライト層の人達と一緒に、余興でワイワイ観るようなタイプの作品ですね。
コメディ色が強めな内容なので、地味で重厚感のある厳格なホラー作品を好むマニアの人は、キツ目の評価を下しているかも。
ジェットコースター的なホラーエンターテイメント
とはいえ、ハイテンポなカット割りで次々と話が展開していくので、ジェットコースターのように飽きずに最後まで辿り着くことができました。
どこにでもあるようなシナリオで斬新さには欠けるけど、明暗の使い方とか映像美的なものはなかなか優れていて、そうゆう面でも楽しませてもらえました!
あと、「ドン!」と音で驚かす仕掛けも多い印象。

正直、2回くらいビクッとしていまいましたよ!
チキショー!(なんか悔しい)
エクソシストのパロディ要素も強く、改めてエクソシストの影響力というのは甚大なのだなあと痛感しました。
エクソシストって1973年の作品ですからねえ。
名前が分かりにくい
あと気になったのは、ヒロイン?役の女の子の名前が最後のエピソードまで分からなかった。
最初出会った時に、チョロッとだけ名前を言っていた気がするけど、それ以降一度も名前を呼ばないので、この女の子の事はずっと「女」と呼んでいました。心の中で。
その他のキャラも名前が一度くらいしか出てこないので、デブメガネとか、ジャンキーとか、バカップルみたいな…。
まあこの映画に限らず、ですがね。

ただ僕の集中力が足りていないだけという説もあり。
とはいえ、「名前」は本作のオチで重要なポイントとなるので、分からなくてもいいのかもしれませんね。
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「戦慄病棟」ネタバレ解説・みどころ
以下はネタバレを含む内容となっています。
まだ観ていない人はご注意を!
エクセター児童院とは?
知的障害児や精神障害児を教育し、社会に送りだすことが目的の施設だった。
しかし子どもたちへの虐待など、まるで刑務所のような状態だった。
子供が死ぬのは日常的に起きていた。
1970年に施設は閉鎖されたが、子どもたちの幽霊がさまよっていると噂されている。
70年代は社会は不安定で、今よりも捜査テクノロジーが発展していなかった時代です。
人が殺されても、気付かれずにどこかに埋まっていてもおかしくないですね。
主人公パトリック
友人のデブメガネ(ノウルズ)はこの施設で今夜パーティをやろうと提案されてパトリックは断るが、夜になれば大勢の若者たちがどんちゃん騒ぎを始めてしまいます。
パトリックはこのパーティーで、見慣れない黒髪の女の子(レイン)と出会う。
彼女は家族を探すために、この町へやって来たらしい。
やんちゃな弟ロリーも加わり、会場は泥酔者やジャンキーだらけで大騒ぎに。
パトリックは自由すぎる泥酔者やジャンキーたちに注意をして回るけど、セクシーな女の子には弱く、一目惚れしてメロメロになってしまいます。
その結果、悪ノリする酔っぱらいたちのペースに飲まれて、とんでもない展開に巻き込まれてしまうのです。

大学進学を蹴って社会貢献活動に勤しんでいた真面目君だったけど、性欲には勝てなかったようですね。
牧師コンウェイ
その当事者はパトリックの世話になっている牧師の男コンウェイだった。
まるでバイオハザードのウェスカーのような男でした。
一見、みんなの頼れるリーダー的な渋いおじさんなんだけど、実はとんでもない裏の顔を持つやばい奴。
車に撥ねられて脈が止まって死んだはずなのに、なぜか生き返って暴走します。
っていうかこの映画、冒頭で弟のロリーがわざと車に撥ねられて驚かせるというシーンがあるけど、怪我一つないってどんだけですか。
グリアという脇役
警察へ連絡すると脅すグリア。
その時、二階からロリーの叫び声が聞こえる。
グリアは銃を持って二階へ行く。
ロリーの元に行くが、ロリーに首を折られ、フラついて銃で自分を撃って死亡。
僕はこの映画で一番好きなキャラでしたね。
人間のクズっぷりが出ていて、クソを通り越して逆に魅力的に見えてしまいました。

といっても、出演時間はほんの数分ですが…
ふらついて自爆して死ぬシーンは、ちょっと無理があるだろ〜ってほとんどの人がつっこんだ事でしょう。
こうゆうコメディっぽい演出が、この作品を彩っているんですね。
悪魔が憑依した弟のロリーが怖い
儀式を止めるとロリーは小便をもらしていて、みんなに指摘されると怒って出て行ってしまう。
この少年、何歳なのかわかりませんけど、悪魔が憑依した時の演技が迫力あって恐ろしかったです。
特にベッドに縛り付けられているときの動きが奇妙で怖い!
悪魔憑きものはやっぱりこうでなくちゃ!と思わされました。
ロリーは年頃の男の子で、ちょっと反抗的で生意気なところがあるクソガキです。
ただ、両親の離婚などが心の傷になっていて、心のどこかでお兄ちゃんに助けて欲しいと思っていたのかもしれません。
ネタバレになりますが、最後はパトリック兄ちゃんと心が通じ合って、二人とも生き残ってハッピーエンド?という結末になります。
ただの悪魔召喚ドタバタホラーだけでなく、兄弟の絆というサイドプロットもしっかりと抑えられています。
ノウルズの死亡シーンがえぐい
しかしノウルズは取り憑かれてしまい、パトリックたちに斧で遅いかかる。
パトリックはノウルズを刃物で殺害する。(顔面を切り裂く本作で一番グロいシーン)
見た目はただのオタクなのに、大酒飲みやジャンキーの友だちが多いノウルズ。
そこはけっこう謎でした。
作中ではネットで悪魔払いのリサーチをしたり、割と活躍してくれますが、死亡シーンはこの作品で一番グロいことになっていました。
ホラー映画って、狂ってるよなあ…としみじみ思いました。

でもそうゆうのが観たいから観るんだよな!
話の最後。ネタバレ結末。
「ママには言うなよ?」
おわり。

なんじゃそりゃ?
…って思いましたね。
兄弟2人だけ生き残って、あとは全滅。
散々友だちや恋人っぽい子を殺しまくったあげく、この軽すぎるオチ。マジでウケるわ。
この軽さこそ、この映画の神髄なんですけどね。
エンドロールの後に続編を匂わすおまけ映像があったらしんですが、僕はもう眠くなっていたので観ないで寝てしまいました。
観ていない人はもう一度チェックしてみてはいかが?
補足情報
ジャンキーのドリューの事も書きたかったんですが、画像のキャプチャーを忘れてしまったので今回はナシにしました。

ドリューが一番インパクトのあるキャラなんですけどね〜(反省)
ところで、本作のキーになっているのは「エクソシスト」ですよね。
もう何十年も前の映画なのに、今観てもとても恐ろしいという伝説的なホラー映画です。
悪魔が憑依したリーガンの変容っぷりは、背筋が凍るものがありますね…。
ちなみに僕が一番好きなホラー映画はずばり、このエクソシストです!

エクソシストはディレクターズカット版で視聴する事をおすすめします!
あな恐ろしや…。
まとめ
- シナリオは普通の王道ホラー
- ホラージャンルは「悪魔憑依」もの
- コメディ色強めのハイテンポホラー
- ホラーライト層の人におすすめ
といった感じでしょうか。
どうせしょーもないB級ホラーだろ?と、ハードルを下げて視聴したら、案外面白いじゃん!ってなるパターンの作品でした。
テンポが速いので、集中して観ないと誰が誰で、動機がなんなのか、何がどうなっているのか、100%理解するのは難しかったです。

っていうかぶっちゃけ、今でも全体の70%くらいしか理解していません!は…はは……
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